Vol.4 ケイタイ・スマホチェックリストと解説(学生編)
最近はソーシャルメディア(ブログ、ウィキ、SNSなど)に依存してトラブルになるケースが増えています。
またガラケーからスマートフォンに変えたら、依存気味になってしまったという人も・・・。
SNSはPCだけでなく、モバイル端末(ケイタイやスマホ、ipodなど)でいつでも誰かとつながれる魅力的なツールです。とても魅力的、便利、楽チンに人とつながれるツールだからこそ、それに依存しすぎてしまいがちです。
依存がひどくなると、学生は学力低下やリア友とのコミュニケーションのトラブルになったり、社会人では仕事の効率の低下や、周囲の人間関係や家庭でのトラブルになってしまうこともあります。
また視力の低下やうつ状態になるなど深刻な体調不良に陥ることもあります。
自分の利用に問題ないか、まず、チェックしてみてください。
「あなた」や「あなたの周囲の人」は、大丈夫?
◆携帯・スマホ依存チェック
- ケータイ(スマホ含む。以下も同様)を忘れると遅刻してでも取りに戻る
- ながらケータイをしている(食事、風呂など)
- 授業中でもケータイが気になる
- ケータイが鳴っていなくても鳴っていると錯覚する
- ケータイ以外に楽しいことがない
- リアル友だちより、ネット友だちの方が多い
- ファミレスなどで友だちといてもずっとケータイをいじっている
- 一日のほとんどをケータイをいじって過ごす
- ケータイがないと不安になる
- ケータイをいじっていて失敗したことがある(遅刻、人間関係など)
【解説】
チェック項目のうち、1つあてはまってもプチ依存の傾向にあると言えます。
ですが、チェックすることで自分がどのように依存しているのか「気付き」改められるのであれば、問題ありません。
- ●5〜7個 当てはまった方
- リアルよりケイタイ・スマホを優先した生活であることが考えられます。
さらに「友だちや家族との関係」「時間の使い方」「自分の性格」が使う前と変わってきていると感じていたらキケン信号です。 - ●8〜10個 当てはまった方
- もはやケイタイ・スマホに支配されている?!
自分で情報端末(ケイタイ・スマホ)をコントロールできなくなっている可能性があるので要注意!
依存がひどくなると、学力低下や体調不良に陥ったり、リアルな友だちや家族とのコミュニケーションがうまくいかなくなるなどのトラブルが・・・。(場合によっては専門医にかかる必要がでてくることも・・・)
また多くの時間を無駄にしてしまい取り返しがつかなくなってしまうこともあります。
(※学生の方がチェックした場合の解説です。社会人の場合は学生と異なります。)
◆対処法
依存かもしれない・・と思ったら?こんな方法を試してみてね!
- *ケイタイ・スマホを利用する時間帯を決め、友だち・家族に宣告しておく
- 例「○○時〜○○時はケイタイ使わないから返信できないよ〜(勉強するから)」など宣告。
- *自分なりのルールを決める
- 例「夜寝るときにベッドに持ち込まない」「使いすぎた翌日は『休ケイタイ』の日にして電源をOFFにする」など ※守れなかったときのペナルティも作っておく方が効果的。
- *自分のなかで大事な物を意識して優先する
- 家族・友だち・勉強・遊び・自分の時間など大事な物を意識してそれより上にケイタイが来ないように注意する。
- *利用時間・内容を記録する
- 自分が使っている時間帯や使った内容を記録し、自分が無駄にした時間を目視する。
- *生活リズムをつける
- 夜はしっかり寝ることも重要。生活のリズムをつけてメリハリのある生活を送ろう!
【10代〜20代へのメッセージ】
ケイタイから顔をあげて、周囲を見回してみて。
あなたは、失ってはならない大事なもの(家族、友だち、時間、自分自身、思い出、未来の夢、希望、好きな人など)に囲まれて生きています。
自分の居場所がリアルにあってこそ、ネットやオンラインでの人間関係が楽しいのです。
ケイタイ・スマホ(ネット)は私たちの生活を豊かにするツールのひとつにすぎません。
依存して大事な物を一つでも自分の人生から失うことのないように上手に利用してください。
エンジェルズアイズ 遠藤美季
不定期連載コラム
- 第7回 ネット依存の子どもたちへのアプローチ〜動機づけ面接の活用〜 青木治/帯広少年院長 法務教官
- 第6回 ネットの長時間利用が子どもたちに与える影響 阿部圭一/静岡大学名誉教授
- 第5回 大丈夫?ネット社会の子どもたち 成田弘子/元白梅学園大学特任教授・NPO子どもとメディア公式インストラクター
- 第4回 情報爆発時代のネット依存 渡邉純子/株式会社コドモット代表取締役社長
- 第3回 ネット依存の背景にあるもの 石川結貴/ジャーナリスト
- 第2回 ライブ配信サイトが生む「ネット依存」 掛札 昌邦/記者
- 第1回 まず危機感を持つこと、そして誰かと話すこと 石徹白 未亜(いとしろ みあ)/ライター
特集
- Vol.5 子どものネット利用について 全国学力・学習状況調査報告書
(文部科学省 国立教育政策研究所平成25年12月)から 【Part3】 2014/1/22 - Vol.5 子どものネット利用について 全国学力・学習状況調査報告書
(文部科学省 国立教育政策研究所平成25年12月)から 【Part2】 2013/12/30 - Vol.5 子どものネット利用について 全国学力・学習状況調査報告書
(文部科学省 国立教育政策研究所平成25年12月)から 【Part1】 2013/12/27 - Vol.4 ケイタイ・スマホチェックリストと解説(学生編)2012/12/18
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- Vol.2 韓国のInternet依存症事情 2012/4/20
- Vol.1 ケイタイ依存の意識って人によって違う?? 2012/2/24