インターネットaddiction-依存症- for kids

ネット依存ってなに?

なにかにハマッてしまって自分(じぶん)でやめようと(おも)ってもやめられない状態(じょうたい)になってしまうことを依存症(いぞんしょう)といいます。薬物(やくぶつ)やアルコールなど(もの)にハマッてしまったり、ギャンブルや()(もの)・インターネットがやめられなくなってしまったり、家族(かぞく)恋人(こいびと)など特定(とくてい)人間関係(にんげんかんけい)(つよ)くこだわってしまうなど、さまざまな依存症があります。「ネット依存症」とはインターネットにハマッてしまい自分ではコントロールできなくなったり、インターネットが使えないと不安(ふあん)になったりイライラしてしまうことをいいます。
インターネット依存症(いぞんしょう)にはいろいろなタイプがあります。

ゲーム依存(いぞん)

インターネットでつながるゲームのことをオンラインゲームといいます。いろいろな道具(どうぐ)利用(りよう)でき、ゲームの種類(しゅるい)もたくさんあります。無料(むりょう)のもの、有料(ゆうりょう)のものがあったりひとりで(あそ)ぶものや複数(ふくすう)の人と遊ぶものがあります。仲間(なかま)とゲームをするひとは仲間に時間をあわせてしまい、自分の生活リズムがくるってしまったり、昼夜逆転(ちゅうやぎゃくてん)してしまう人がいます。また家族に注意(ちゅういされて(はら)が立って家庭内暴力(かていないぼうりょく)などの事件(じけん)になってしまうこともあります。

コンテンツ依存(いぞん)

インターネットにはいろいろなコンテンツがあります。動画(どうが)音楽(おんがく)写真加工(しゃしんかこう)、お絵かき、マンガ、()(もの)など豊富(ほうふ)です。それらのコンテンツに夢中(むちゅう)になってやめられなくなってしまうのがコンテンツ依存です。近年(きんねん)、動画の長時間利用(ちょうじかんりよう)目立(めだ)ちます。動画を()るだけでなく自分でもアップする。さらにライブ配信(はいしん)も多く利用されています。気付(きづ)けば何時間(なんじかん)も動画を()ていたり、やめようと思ってもやめられず生活のなかで失敗(しっぱい)してしまう人もいます。

つながり依存(いぞん)

インターネットでは人と人がつながることができます。知っている人も()ったことがないひとでもインターネットでコミュニケーションができます。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用していつでもだれとでもつながることが簡単(かんたん)になりましたが、楽しくてやめられなくなってしまう人や、さみしくていつもだれかとつながっていたい人、人に気を使(つか)ったり、友だちとつながっていないと不安(ふあん)になってしまうなど、つながりがやめられない人がふえています。

情報依存(じょうほういぞん)

インターネットにはぼう(だい)な情報があふれています。気になることがあったらすぐしらべたり、最新情報(さいしんじょうほう)もすぐに知ることができます。インターネットで知った情報を友だちなどほかのひとへすぐに(つた)えることもできます。キュレーションサイト(まとめサイト)のように知りたい情報がまとめてあるサイトもあり、見ているとキリがなくなってしまうことがあります。勉強のことをしらべていたのに、気づいたら何時間(なんじかん)関係(かんけい)ない情報をながめていたというひとや、友だちやタレントのことが気になってつねにSNSで情報をチェックしてしまうひともいます。

スマホ依存(いぞん)

スマートフォンはどこへでも()(はこ)びができ、いつでもどこでもインターネットにつながる携帯電話(けいたいでんわ)です。連絡(れんらく)だけでなく、ゲーム、動画、SNSが利用できるため、スマートフォンを持ってからスマホが手放(てばな)せなくなってしまう人がたくさんいます。なかにはスマホを家に(わす)れると不安(ふあん)でしかたなくなったり、イライラしたりする人や、親とスマホの使用時間(しようじかん)を決めても(まも)れなくて親子げんかがたえないという人もいます。それまでは本を()んだりテレビを()たり、家族で話をしていたのに、スマホを持ってからスマホにしか興味(きょうみ)をもてなくなって、ほかのことができなくなってしまう人もいます。

ネット依存(いぞん)についていろいろおしゃべりしよう!

質問する女の子

私は本が大好きで、つい時間を(わす)れることがあるんだけど、それって本に依存(いぞん)しているのかな?

趣味(しゅみ)や好きなことに夢中(むちゅう)になりすぎて、時間を( わす)れることはよくあることで心配(しんぱい)しなくても大丈夫(だいじょうぶ)ただあまりにも夢中になりすぎて、何日も()なかったり、食事(しょくじ)もとらなくなって()せてしまったり、歩きながら本を読んで自転車(じてんしゃ)にぶつかったりするなど自分の(からだ)や生活に危険(きけん)(せま)って「自分でもやめたい」と思っているのにやめられなくなったら依存を心配して大人(おとな)相談(そうだん)してね

質問に答える天使
質問する男の子

スマホは依存しやすいって聞くけど、本当(ほんとう)
スマホの勉強アプリを使おうと思うんだけど依存しちゃうかな?

ガラケーからスマホに()えただけでネットをする時間が()えて、反対(はんたい)勉強時間(べんきょうじかん)睡眠時間(すいみんじかん)・テレビを()る時間が()ったというデータがあるの。スマホはいつでもどこでも使えるし、いろんな機能(きのう)やアプリがあって何時間(なんじかん)でも使うことができる道具だから、依存しやすいのよね。勉強という目的(もくてき)を決めてそれだけに使うなら大丈夫(だいじょうぶ)
※それでも使いすぎには充分気(じゅうぶんき)をつけてね※

質問に答える天使

高校生(こうこうせい)に聞いてみました 「どんな(とき)にネット(スマホ)をしたくなるの?

一番多いのが「暇な時」。続いて「人に教えてもらいたいことがあるとき」と続きます。暇だとついスマホをいじつてしまう人が多いようです。なければそれですむのに、あるから使うという人は依存しやすいので要注意!目的を決めて使いましょう。
女の子

でも、ヒマな時ならスマホしてもいいんじゃないのかな?やることがあるときはダメだけど・・・

そう考えるのは現代人(げんだいじん)大間違(おおまちが)いじゃと思うぞ。

昔の偉人
ちょっと焦った男の子

だ、だれ?
スマホ使わなそうな人がでてきた~!

わしの時代は時間がいっぱいあった。だからなにもしないでぼーっとしていたことも多かった。不思議(ふしぎ)なことにぼーっと海をながめているときなんかに、パッ(なに)か思いついてワクワクドキドキしたもんだ。

昔の偉人
昔の偉い学者

それは君、(のう)のおかげだよ。デフォルトモードネットワークといってぼんやりしている時にこそ脳は記憶(きおく)自分自身(じぶんじしん)状況(じょうきょう)確認(かくにん)(つぎ)準備(じゅんぴ)など大忙(おおいそ)しで活躍(かつやく)しているんだよ。ひらめきもそんな時にフッとわくんだよ。

記憶・見当識・自己認識、など
  • 見当識(けんとうしき)・・・自分が()かれた状況(じょうきょう)把握(はあく)する
  • 自己認識(じこにんしき)・・自分自身(じぶんじしん)について考える
ちょっと焦った男の子

またおじさんが出てきたけど、ヒマだからってすぐスマホをするのは()くないことだって()かった

そうじゃそうじゃ。もう少しのんびり()ごしたほうがいいこともあるんだよ。海でも見に行ったらよか^^

昔の偉人
女の子

あなたはもしかしたら・・・歴史(れきし)の本にでてきたあの人かしら?