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Vol.5 子どものネット利用について 全国学力・学習状況調査報告書

(文部科学省 国立教育政策研究所平成25年12月)から【Part3】

家族が子どもに関わる姿勢も学力に影響を与えます。親の関心は子どもに重要だということが分かる結果が出ていますが、 ネットの利用についても活用することができるか、マイナスな利用になるのかは家庭での関わり方や指導、躾などに左右されることから、 この学力テストの結果で平均正答率の高い子の家庭での意識や取り組みは参考になるかと思います。

●読書は好きですか

小学生:国語A,B 算数A,B
いずれにおいても、『当てはまる』と回答した子が平均正答率が高いという結果です。
特に国語Bにおいては『当てはまる』と『当てはまらない』との差が17,6ポイントです。
読書の習慣というのは子どもへの本のススメだけでなく、小さな頃は、読んであげる、本がすぐ手に取れるような環境である、一緒に図書館に行くなど、関心を持たせるきっかけ作りなど、親の力が必要です。
中学生:国語A,B 数学A,B
いずれにおいても、『当てはまる』と回答した子が平均正答率は高く、特に国語Bにおいては『当てはまる』が『当てはまらない』を16,2ポイント上回っています。
小学生のころに読書の喜びに気付いていたり、習慣づけをしておくことは重要なようです。

今回の調査では、電子書籍、携帯小説などが含まれているかどうかの詳細な情報はないようですが、安易に読める状況と言うのはいつでも移行できますが、 あえて本を購入する、本を借りる、などの行為は後付けしにくいので、初めは実際の本を導入する方がいでしょう。
パラパラと以前読んだページに戻る作業や本の厚み、タップするではなく指先で細かくページをめくる作業というのも指先の刺激となり、脳への刺激も電子書籍よりも細かく与えることができると思います。

●400字詰め原稿用紙2〜3枚の感想文や説明文を書くことは難しいと思いますか。

小学生:国語A,B 算数A.B
いずれも『難しいと思わない』が『難しいと思う』を平均正答率では10ポイント以上、上回っています。
中学生:国語A,B 数学A.B
いずれも『難しいと思わない』が『難しいと思う』を平均正答率では上回っています。
小学生程ではありませんが、国語Bは10ポイントの差があります。
感想文と説明文では、まとめ方、書き方も違いますが、文字を書く習慣も日常の生活の中で習慣づけることも可能です。
SNSの利用で文字を多く入力したり、読むことは増えたという報告もありますが、文字を書く行為には様々な刺激があります。
脳の発達、成長期には直接文字を書く行為を親が促してあげることも重要です。
時々、幼い子どもがパソコンができる(操作、入力など)ことが素晴らしいように思う人がいるようですが、今のパソコン操作や文字入力はとても簡単です。
むしろ文字や文章を考え、漢字を調べながら文字の止め払いなども意識して書くという行為は難しく、そちらを先に身につけてから安易な方に移行して欲しいと思います。
何事も「安易」から「面倒」へは移行することは難しく、後からではできないと思えば手書きで文章を入力する意識も高くなるでしょう。
また、日記や手紙のような行為を日常で楽しみながら習慣づけることを家庭で取り入れるようにしていくのもいいと思います。

学力向上や時間の有効利用、コミュニケーションのアイテムとして、読書や文字を書く習慣というのは、大切にしたいです。
簡単なようでいて、読書や文字を書くというのは子どもが自発的に行うのを待つより、親がさりげなくサポートしたり、取り組みやすい生活環境を作ることがより効果的です。

近く、学校教育にタブレットが授業に導入されることでしょう。
そのことで、親の関わりが今までより必要とされます。
安易に、子どもや学校だけにその使用と教育を任せるのではなく、親もどう子どもに関わっていけばいいのかよく考えながら、一緒に歩む姿勢が大事です。

今回の調査は狭い範囲での調査ではありますが、ヒントとなることは沢山ちりばめられています。
興味、関心のある方は以下のサイトを参考にしてみてください。

文部科学省 全国的な学力調査(全国学力・学習状況調査等)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/

国立教育政策研究所(平成25年度 報告書・調査結果資料についてはこちらで)
http://www.nier.go.jp/13chousakekkahoukoku/

エンジェルズアイズ 遠藤美季

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