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006. もう大丈夫でしょうか 2007/03/01
空
近くでアパート暮らしをしている息子のことです。
大学で留年。事情を聞くと、ネットゲーム依存で授業に出てなかったとのこと。以前、同じことがあり、一度は克服していたので、ショックでした。
今は、ライン接続を切って、学業に必要なパソコン自体は使っています。
スポーツもするし、帰宅しては、家族とも楽しく話しています。
ただ、親としては、卒業できるといってだまされていたという感覚があって、つい、文句を言ってしまいます。
反省して欲しいという気持ちと、否定的になってはいけないという気持ちで、迷ってしまいます。信用してやりたい、それでも不安というところです。
アパート暮らしは、家庭の事情で仕方ないところだと思うのですが、これから、どのように接していけばよいかと思っています。
アドバイスをいただけたら有難いです。
返信(管理人)
空さん
息子さんと別に生活なさっていると、ネットのことに限らず、いろいろ心配なことがあるとお察しいたします。
息子さんが一度目にネット依存を克服するのには、なにかきっかけや、決定的に辞めざるを得ない事情があったのでしょうか?
1度目の依存克服の際、自分でしっかりと意志を持つことができ、二度と同じ苦しみは味あわないと決めたら、再度オンラインゲームにのめることはなかったのではないかと思います。
気持の上で、決定的な決別や理由づけができていなかったのかもしれません。
今回は留年という、厳しい現実と向き合わざるを得なくなって、自分自身がこれではいけないとしっかりと意志をもって止められたのなら、大丈夫なのではないかしら。 信じてあげていいと思います。
とはいってもすぐに丸ごと信じられないのが親の心情だと思います。
時折、ネットについて確認のように話すこと、たとえば「依存関連のニュース(最近では中国でネット依存の患者を軍隊に入隊させるという治療法が施行されてニュースになりました)」や「ネット依存から傷害事件・自殺・殺人などのトラブルになったニュース」などを話しながら、息子さんに「どう思う?」などと聞いてみるのはどうでしょう?
親の主観で、何度も本人が失敗したと思う部分をつっつくと、現実や家族がうっとうしくなり、また逃避からネットへ走る可能性もなきにしもあらず、だと思います。
信用を裏切られた思いというのはなかなか払拭できるものではありません。
またやるのでは?という猜疑心も捨てられないことと思います。
でも息子さんが成長過程であるので、ある程度大人として信用しなくてはなりませんし、一定の距離を置くこと、また、今度はこちらが、いろいろ対等な立場として意見を求めたり、会話をしていかなければならないと思います。
ラインの接続を切ってあるなら、PCに関しては大丈夫なのではないでしょうか?
あと可能性としてはネットカフェや携帯でwebを利用するということは考えられますが、実際、進学のこと、就職などの将来のこと、恋愛、アルバイト、趣味、スポーツなど、日常が忙しく充実していれば、必要以上の心配をすることはないのでしょうか?
「本人の自由を尊重する」という言葉に変えた「放任」をする親が多くなるなか、空さんのように、子供のことを気にかけている親御さんは立派だと思います。信頼しつつ、きにかける。ネットに限らず、それは一生親が思う子への思いなのかもしれませんね。
アドバイスといえるアドバイスではないかもしれませんが、同じ親としての私なりの考えです。
返信(空)
愚痴のような相談に、アドバイスを有難うございました。過去の掲示板など、読ませていただきました。家族に、他に、依存の問題を抱えた者がいて、私は、息子の問題から、無理に目をそらしてきた所があります。
就職、アルバイト、学業、スポーツなど、具体的に、計画的な生活を送って欲しいのですが、どうしても押し付けになりそうです。
彼が、自分自身を信頼できるようになって欲しいです。情けないという思いは、私以上に持っているようですから。
おっしゃってくださった、「信頼しつつ気にかける」を目標にしていきます。
なかなか難しいのですが。また、ご相談することもあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。
返信(管理人)
このサイトは
親である立場の人
子供の立場である人
依存症で苦しむ本人
依存症の家族を持し悩む人
などさまざまな方で支えられ、アドバイスを求めあえる場所になるといいと思っています。
また依存の予防に役立つ情報として、多くの人の目に触れて、依存で苦しむ人を生み出さないようにしたいと思っています。
書き込んでくださる、皆様のご協力にいつも感謝しています。
空さんもまた、その後の生活の変化や気持ち、相談などに利用してくださいね。
返信(空)
管理人様
いろいろと有難うございました。
留年決定から一ヶ月がたちました。
今、実家に戻すかどうか相談しています。家庭内に他に病人がいて、彼のストレスが10年ほど続いていたことを思うと、昨年アパート暮らしを始めて、気が緩んだのではないかとも思われます。
今は、毎日一度、家に顔を出して、4月になって大学が始まったら、毎日のノートを見せに来るといっています。
もう、子供ではないので、そこまでさせるのは却って過保護になるかとも思いますが、しばらく様子を見ることにします。
弱音を言ったのは2度ほどで、後は元気に、アルバイト探し、スポーツ、研究室に顔を出すことなどしています。
懲りているのか、強がっているのか分からないところもありますが、「信じてもらえないのは承知だが、がんばっている」というので、このまま行ってくれることを祈っています。
困ったことがあって、親に相談しにくかったら、大学のカウンセラー室に行くようにも言いました。
また、相談させてください。
返信(管理人)
空さん
空さんの文面からは、息子さんが頑張っている様子が伺えます。
息子さんが毎日ノートを見せにくると、自分から言うのは、きっと信じて欲しいからなんでしょうね。
信じたい思いと、疑ってしまう気持ち複雑ですけど、空さん自身も思い詰めることがありませんように。
本人がネット以外で充実感を味わえる生活をすれば、ネットにつなごうとは思わないと思います。
現実で、なにか躓いたときに、ネット接続しないようにと、それだけ気にかけていればいいのかもしれません。
息子さんが母の信頼を取り戻せますように。
母が息子さんを信じることができますように。